メガソーラーは儲かるか?

By | 2013/12/24

儲かるけど、計算式では納得してもらえない・・・

メガソーラー儲かる

「儲かるから普及が進んでいる」のですが、計算式では中々わかってもらえない事があります。

「メガソーラーは儲かるんですか?」と聞かれる事は昔から多いのですが、以前は別の記事でお伝えしている様な、「計算式」でお伝えしていました。

「売電価格が36円で年間発電料予想は約60,000kWhなので、年間216万円の売電収入で、そこからメンテナンス費や保険料ローン利率を引くと・・

しかし、結局その質問者の心配を取り除けたという実感はありませんでした。

ですが、少し前から私の周りのメガソーラーに関する「実際の景気の良い話」をすると、皆さん納得されているようでしたので、「計算式よりも、実際のメガソーラー事情をお話した方がお客さんは納得する」と思い、こちらでもご紹介させて頂こうと思いました。

20M??

ソーラー事業

1000kWのメガソーラー発電所。この画像は昭和シェルさんの発電所です。やっぱり大きいですね!

よく交流させて頂いている太陽光発電販売店の社長さんが、

「今度うちの会社で、メガソーラー事業やることにしました。1000kWですけど。」と聞かされました。

「凄いですね、いくらだったんですか?」

「土地付きで100kW✕10区画、原価+100万円✕10区画で購入出来ました。激安でしょ。」

正直、言われた価格は破格の値段でした。

「これで、年間4000万円の売電収入が20年見込めて、5年で初期費用回収出来るので(購入金額がバレちゃいますね)その後は毎年4000万円の利益になります。もし会社が傾いた時の社員の給料も少しは補填出来るので安心。しかも、いざとなれば買い手はいくらでもいるからね。」

太陽光発電の販売店だって、永久に会社を運営していく事だって難しい訳です。それを、自分達が商売道具にしている「太陽光発電の売電収入」という形で20年間とはいえ補強しようというのは納得のいく事でした。

「私に売ってくれた販売店は、20Mやってますけどね」

!?

20メガとは、1000kW ✕ 20。単純計算で年間売電収入は8億円。

予想ですが45億円以上の導入金額になるはずです。いやはや凄いです。

45億円あれば何か「超ビックビジネス」が出来そうですが、5,6年で45億円を回収出来て、その後は毎年8億円の利益になる訳ですから、これこそ「確実性の超高い、ビッグビジネス」だと改めて思ったものです。

2014年度から売電額は32円になりましたが、今後も資金が準備出来れば順次購入していく予定だそうです。

世間では、自社で扱っている商品をお客さんには勧めておきながら、自社では購入していないという会社がほとんどですが、太陽光発電業界は「販売している側」も積極的に導入を進めているんです。

現在太陽光発電を検討されているんのであれば、こちらに見積もりに関する「業界の裏情報」を少しですが公開しましたので、是非参考にしてみて下さい。メリットとデメリット

WBSでメガソーラー事業を紹介しています

とは言え、1000kWのメガソーラーともなると、私の知り合いでも「法人名義だが実質個人」という方が2名いらっしゃるだけで、個人の方は10kW〜50kWがほとんどです。下記の動画は、個人でソーラービジネスに参入される方にスポットを当てた、WBS(ワールドビジネスサテライト)で放送されたもので、メガソーラーの利益やリスク、メガソーラーを分譲販売している商品やファンドについて広く紹介している放送だったのでのせてみました。2013年6月にアップされており、この時の売電価格は36円ですが、2014年4月現在の売電価格は32円と当時よりも下がっています。
11分の長い動画ですので、下にメニューを作っておきました。見たい項目に時間をあわせてご覧ください。

0:00 売電価格が下がる事によって駆け込み需要が拡大している。
3:45 売電価格が下がっても36円42円の価格で売電出来る「土地付き太陽光発電」が売りだされている。
4:50 メガソーラーのリスクや利益など。
5:45 メガソーラーファンドの紹介。
6:53 メガソーラーの「障害」。
9:00 今後のメガソーラーはどうなっていくのか?

※動画関連記事
土地付き太陽光発電とは?
2014年度売電価格32円!採算は取れるのか?

2点のリスク

メガソーラー 採算上記の動画でも、私の周りのメガソーラー事情も、「皆さんが太陽光発電に殺到している」という事しかお伝え出来ていないと思いますので、動画であった2点のリスクを解説したいと思います。2点のリスクは「地震・津波」と「売電不能時に分譲会社が保証を実行できない場合」と伝えています。ここで、建前のお話をしてもしょうが無いので、実際にメガソーラー事業を行っていらっしゃる方の「現実」をお伝えします。

確かに地震と津波はリスクですが、太陽光発電の地震保険はかなり高額です。

年利13%〜14%のメガソーラー事業にとって、年間の経費が多くなれば年利は減っていきます。
(土地付き太陽光発電の場合、年利9%〜11%)

従いまして、地震保険に加入される方はまれです。

多くの方は、『企業総合保険』という、
1・火災・落雷・破裂・爆発・風災・雹(ひょう)災・雪災などの自然災害。
2・外部からの衝突・水漏れ・労働争議など・盗難・水災・電気的機械的事故・その他事故などの人為的事故あるいは不測かつ突発的事故。

をカバーする保険の中でも、対象を狭め、出来るだけ安い保険金額で抑える様にしています。

メガソーラーのリスク

真ん中の2枚のパネルが飛来物の影響か割れています。ほとんどの場合は保険や保証でカバーできますが、販売店が倒産した場合は?

そして動画ではもうひとつのリスク、「売電不能時に分譲会社が保証を実行できない場合」。
これは、メーカー保証や上記の保険の対象外の事故が起きた場合に、設備が壊れ発電出来ない又は分譲会社が倒産してしまった場合の事。

これは土地付き太陽光発電だけのお話だけでなく、これからメガソーラー事業を行おうと考えていらっしゃる方も同じです。

メーカー保証や保険の対象外ならこちらも納得出来ますが、メーカー、販売店、分譲会社の倒産が起きた時はたまったものではありません。

売電を続ける為の条件として、「メーカーが保証などを行える状態」を保つ必要がありますので、メーカーや販売店が倒産してしまった場合は他の施工販売店や保証会社で受け持ってもらう方法しかありません。

ここでもお話したいのが、「メガソーラー事業者さんは保険を最小限にする」というお話をしましたが、システムや保証も同じです。

「海外製品の安いシステムを導入して、多く売電収入を得る」という事に特化されている方が多いのが特徴です。

中国製品等、倒産の多い地域での「保証」を最初からあまり期待していません。

「激安で購入して初期費用を抑え、売電出来るだけ売電する」というスタンスです。

皆さんの周りの方がなんと言おうと、現実はこの通りです。

そして、皆さん多くの利益を現実にあげていっていらっしゃいます。

メガソーラー発電事業者になろうとされる方は、「保証でガチガチに固める」というよりは「保証より利益を追求」といった方が多いです。
※誤解しないでいただきたいのは、事業者さんは保険にも入りますし、メーカー保証も期待しています。全く保証が0では誰も発電事業者にはならないでしょう。

送電網の問題

送電網の問題次に送電網の問題ですが、これは今現在も継続してありますが、これは発電事業者さんの問題ではなく、我々販売店の問題です。
お客様が太陽光発電を設置したい地域の電力会社へ確認が必要ですが、そこで断られればNGです。以前、送電網の問題で一番ニュースになった、北海道の問題をご紹介しておきたいと思います。

2012年度、産業用太陽光発電の建設の3割を超す34万キロワット分が北海道に集中しました。
日照条件、地価の面から北海道が太陽光発電事業に最適であると多くの事業者が判断し申し込みが殺到した為です。
ここで北海道電力は、『受け入れは出力2千キロワット以上で40万キロワット程度が限度です。』と断りました。
この問題に終止符を打ったのは、資源エネルギー庁です。
約200億円を投じて、北海道電力の変電所に世界最大級となる容量6万キロワット時程度の大型蓄電池の設置しメガソーラー事業を受け入れました。

この送電網の問題は、
2019年に送電分離が予定されており、送電網は国の管轄下へ置かれます。

その為、どの電力会社も送電網の改善を予算を割いてやろうとしません。

どちらにしても送電網の問題は太陽光発電を提供する側の問題で、発電事業者さんの問題ではありません。
※厳密には発電事業者さんが指定する土地の電力会社がNGを出せばその土地ではNGですので、販売店さんへ確認が必要です。

規模が大きくても小さくても10KW以上は儲かる

さんざんお話してきましたが、結局は「10kW以上の産業用なら規模が大きくても小さくても儲かる」という事なんです。

固定価格全量買取制度が執行される2012年7月以前は誰も見向きもしなかった「メガソーラー(産業用太陽光発電)」ですが、執行されたとたんに多くの企業が「利益になる」=「儲かる」という判断をしました。
リスクも考慮した上で大きな資金を投入して事業に積極的に乗り出している姿を見ると、メガソーラー事業(産業用太陽光発電)が儲かる事業だと、多くの企業も判断しているという事がわかります。産業用太陽光発電メガソーラーシステムを導入する際、

1kwあたりの発電設備を整えるのにかかる費用がおよそ24〜25万円が最安値です。
メガソーラーの基準である1000kwを発電する場合、
1000kw ✕ 24万円 = 2億4000万円
設備費用だけで2億4000万円の初期投資が必要になります。
では、年間発電量約100万KWhの場合、電力会社に売電すると、2014年4月現在の売電価格は1kw32円ですので、年間3200万円になります。
従いまして、初期費用回収期間は6〜7年です。
メンテナンス費や保険料がかかりますが、グリーン投資減税等の優遇措置を含めると、更に利益が見込める為回収期間は短くなり5〜6年で回収出来る事になります。
(この5〜6年で初期費用を回収という数字はメガソーラー事業の平均的な回収期間です)
その後定期的にメンテナンス料(初期費用の1%程)と保険料(初期費用の1%程)がかかりますが、それを差し引いた2800万円程がその後14年〜15年入り続けます。

1000kWメガソーラーのシステム単価は24万円/KWが最安値ですが、100kWの発電所のシステム単価は30万円/KWが相場。50kWでは33万円/KWと、規模が大きいほどシステム単価は安くなります。住宅用のシステム単価は40万円/kWが相場です。

利益を追求する企業は、大規模な発電所を建設して大きく儲ける事を考えています。

メガソーラー事業は2億4000万円という初期投資費用がかかりますが、1000kWのメガソーラーも10kWの産業用太陽光発電も同じメリットを受ける事が出来ます。※10kW未満は住宅用となる為、同じようなメリットを受ける事が出来ません。

10kWのものでは370万円でソーラーシステムを建設出来ます。

産業用太陽光発電に参入される方で一番多いのは、低圧連携で50kW未満の発電所です。

49kWの発電所は1500万円程が相場です。

ちなみに、経済産業省がまとめたデータによると、
平成24年10月〜平成25年9月の1年間で設置された、
10kW-50kWの太陽光発電所は全国で28,418箇所。
50kW-500kWの発電所は1,604箇所にのぼります。

まとめ

以上で、メガソーラー事業を全体的に把握して頂けたのではないかと思います。太陽光発電を導入される方の目的や理由は様々です。

・メガソーラー事業主になって、「会社の安定」を確保する方。

・メガソーラー事業主になって「脱サラした方」。

・年金だけでは不安だと「老後資金」の為に導入された方。

では「実際に」これからメガソーラー事業を行おうと検討している方は、これらの事を踏まえつつ下記の2点が課題になってくると思います。

1・ご自分が用意する土地で太陽光発電を行って採算が取れるのか?

2・どれだけ初期費用を抑える事が出来るか?

これらについて、今からメガソーラーの見積もりをとって、メーカーや販売店の方とお話していく方に向けた記事がありますので、こちらをご参考下さい。
(※注意)「見積もりをまだ取らない」「行動するのはまだ後だ」という方は、別の記事をご覧になってから見ていただきますようお願い致します。
メリットとデメリット

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