1つ目は自然の風をエネルギーに活かすクリーンな発電方法ということ。
2つ目は制度が優遇されているということです。
しかし風力発電事業をおこなう場合、資金が必要になります。
そこで、今回は、小型風力発電を導入したい方のために銀行などから融資を受ける際、どこの金融機関でどのような小型風力発電事業者のための融資を受けられるのかを解説いたします。
青森銀行
青森銀行ではABLという「動産担保融資」があります。
動産担保融資とは
動産担保融資というのはアメリカでは主流になっている制度で金融機関が将来性を見越し、土地などを担保して売掛債権などにし、資金を貸し、回収する制度です。
そのため資金を貸す際に利用者から担保を要求する制度とは異なります。
そのため、融資が受けにくい小規模な企業の場合でも、資金調達がしやすい利点があります。
青森県下北郡大間町の一例
総事業費 | 2,100万円 |
発電能力 | 9.9kW |
想定売電収入 | 年に約200万円 |
日本でも青森銀行をはじめ、地域経済が発展する理由から最近では小型風力発電事業者のために取り入れられております。
みちのく銀行
http://www.michinokubank.co.jp/
みちのく銀行では小形風力発電事業に対し、融資をしています。
主におこなっている融資は青森銀行と同様の「ABL融資」です。
一例を挙げればみちのく銀行が所有する青森県五所川原市に約9.8kWの小型風力発電と土地に対する売掛金や機械設備、売却電力などが担保となります。
これを売掛金担保融資といいます。
担保不動産がなくても事業ができるため小型風力発電事業を行いたくても融資ができなかった事業者に人気があります。
第四銀行
https://www.daishi-bank.co.jp/
第四銀行では小型風力発電事業者に対し、あおぞら、三井住友信託、三井住友の3社が「協調融資」を行っています。
第四銀行の融資枠は10億と巨額で融資規模が多額なのが特徴的です。
協調融資とは
普通ローンを組む際、金融機関は一社が融資をおこないますが、協調融資の場合、複数の金融機関が連携して融資をおこないます。
協調融資のメリット3つ
- 金融機関の資金が分散化され融資を提供しやすい
- 金融機関による審査基準が複数化され融資が受けやすい
- 融資限度額が優遇されやすい
金融機関が合同化しメリットが協調される融資という意味がこめられた特徴がある協調融資は多額の融資を受けたい場合や大々的に小型風力発電を行いたい事業者におすすめです。
新生銀行
http://www.shinseibank.com/institutional/
新生銀行の小型風力発電事業者に対する融資は「コーポレートローン」、「シンジケートローン」、「ローンアレンジ」の3つのローンがあります。
コーポレートローン
短期や長期ローンのほか、外貨などのローンを変動型や固定型でニーズに合わせ提供します。
シンジケートローン
まとまった資金が必要な事業者に人気があります。
複数の金融機関を募り融資を合同で受けられるため効率良く融資が受けられます。
ローンアレンジ
地域の金融機関などにローンの条件に合うプランを探してくれるプラン内容です。
新生銀行が調達することで融資枠の増大などのメリットが生まれ、さまざまな要望が実現する可能性が広がります。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫では小型風力発電をおこなう中小企業に対し、20年以内の返済を条件に7億2千万円の融資限度の融資を行っています。
5年に一度の金利の見直しが行われます。
秋田銀行
https://www.akita-bank.co.jp/index.htm
秋田銀行では小型風力発電事業者に対し、「リフォームローン」の融資があります。
リフォームローン:Jタイプとは
小型風力発電を住宅設備としてみなす融資内容です。
融資金額が住宅に設置する小型風力発電を主に対象としているため、100,000円~15,000,000円の融資枠となり比較的融資枠が小規模となります。
満20歳以上~満65歳以下の方を対象とし、返済が終了する年齢が75歳までとなります。
担保による保証人は不要です。
山形銀行
http://www.yamagatabank.co.jp/
山形銀行での小型風力発電に対する融資は新型リフォームローンがあり、主に「ビフォー&アフター」というローンになります。
主に住宅に対する内容の融資枠になるため、本人または同居する家族が所有する住宅に小型風力発電を設置する場合に適用になります。
満20歳~満66歳未満の方が対象で15,000,000円以内の融資枠に限ります。
東北銀行
http://www.tohoku-bank.co.jp/pc_index.html
東北銀行では「エコリフォームローン」という融資プランがあります。
融資金額は100,000円~10,000,000円以内ですが自営業は7,000,000円が限度額です。
各金融機関で小型風力発電に対しさまざまな融資プランがありましたね。
金融機関によりプラン内容や融資枠がまったく違い、担保が無くても土地付きで発電事業ができるなど特徴が分かれています。
風力発電をおこなうために融資を受ける場合は各ニーズに合ったプランを探し出し小型風力発電の使い道や融資枠を元に条件を詳しく見て判断しましょう。